育児と仕事と…時々家事と。

長男13歳、長女10歳、次男6歳と主人の5人家族です。仕事に育児に追われる中での出来事や感じたことを綴っていきます。

とあるお客様ご夫婦の奥様の弱音を初めて聞きました

今日は朝よりも

日中の方が風が冷たく寒く感じられました。

 

 

また寒さが厳しくなるようですね。

 

 

鏡開きということで

新年を迎えてから

既に10日も経っているという現実に驚いています。

 

 

 

 

以前にも書いたのですが

とあるお客様ご夫婦のその後です。

http://sakiiro.hatenablog.com/entry/2017/11/20/221221

 

 

今日はそのお客様宅に

お伺いする日でした。

 

 

珍しくご夫婦ともに母屋で過ごされていました。

 

 

そして驚いたことに

これまた珍しく

奥様がお布団に横になってしまっていて

ご主人が椅子に腰掛けていました。

 

 

思わず

「大丈夫ですか?」

と声を掛けると

 

 

奥様から

これまた本当に珍しく…

 

いえ。

初めて弱音を吐いたのです。

 

 

「あのね。

この病気はね、治療をしてから三年生存できる確率が40%なんだって。

 

それを私は三年半も生きたんだ。

もう十分なんだよ。」

 

 

よく聞くと

ここ数週間で急激に病状が悪化して

ちょっとした傷口が治らなくなってしまい

もう歩くことも辛くて堪らないということでした。

 

 

きっとこれまでだって

あちこちが痛かったり

怠かったり

決して体調が良かったわけではなかったはずなんです。

 

 

それでも

飲みに行ったり

パチンコに行ったり

絶えず何処かへお出掛けされていた奥様が

もうお布団に入ってしまって

らしくない言葉を並べている…

 

そんな状況が

どれだけのことか

私にも判りました。

 

 

「病気になってから

いつ死ぬかもしれない三年半、

私はね、生きるってことがどういう事なのか

つくづく考えたんだよ。」

 

 

確かにそうだったかもしれません。

 

 

お客様としてお付き合いさせて頂いてから

一年半。

 

 

私の目から見て

奥様は常に何か葛藤されているようだと

感じることが多々ありました。

 

 

ご主人に散々無理を言って

困らせたのも

 

他にぶつけようの無い恐怖とか不安とか

そんなのを表現する手段だったように思えます。

 

 

少しだけ弱音を吐いた奥様ですが

最後にはいつもの調子に戻り

「今日も私の話は為になったかい?!」

と笑顔を見せてくれました。

 

 

そんな奥様が

「あんただったら、仕事でも子育てでもきっと大丈夫だよ。あんたみたいな素朴なのがいいんだよ。」

と言って下さるのが

とても嬉しかったりしました。

 

 

「来週もまた奥様の、為になるお話を聞かせて下さいね。」

と少し冗談混じりに

だけどとても切実な願いを込めて

今日はお客様宅を後にしました。

 

 

いつもはギラギラとした

鋭い眼光の奥様の目が

とても穏やかに見えたのが

とても印象的でした。