育児と仕事と…時々家事と。

長男13歳、長女10歳、次男6歳と主人の5人家族です。仕事に育児に追われる中での出来事や感じたことを綴っていきます。

メリークリスマス!チキンとケーキとシャンパンとビール

クリスマスイブの夜です。

 

 

一日中

家族と一緒に過ごして

夜にはテーブルに皆んなの大好物を並べて

シャンメリーシャンパンとビールで乾杯。

 

 

そして

サンタさんは来てくれるかな

なんて話しながら子ども達は眠りに就いたところです。

 

 

 

とても楽しく

理想的なイブの夜ですが

今年はとても気掛かりなことがあります。

 

 

母が

チキンを用意してくれていたのに

取りに行けなかったこと。

 

 

先日

私の頼みで

病院に行ってくれた母でしたが

 

腹水を抜く処置はしてもらえず

そのまま一度入院になりました。

 

 

そして

医師の診断結果は

 

 

抗がん剤治療と手術をしないと

あと半年の命だということ。

 

 

とても驚いて

眩暈がしましたが

逆に言えば

今すぐ治療をすれば大丈夫だということです。

 

 

とりあえず

三連休もあるので

また一度退院になりました。

 

一昨日

長女の誕生日もあり

実家へ戻りました。

 

 

その時に

「明日、クリスマス用のチキンを頼んでおいたからね。」と母に言われました。

 

 

 

それは毎年のことでした。

 

 

 

私や姉が

もう家族と一緒にクリスマスを過ごすような歳じゃなくなってからも

母は必ず

チキンとケーキを用意して待っていました。

 

 

姉がクリスマスに帰ってこなくなってから

寂しそうな母を見て

私は必ず帰ることにしました。

 

 

友達に誘われても断り

彼氏と過ごしても

必ずその後に帰ってチキンとケーキを食べました。

 

 

母が

寂しくないように

意地でも帰りました。

 

 

 

でも

今年は行けませんでした。

 

 

 

一昨日

「ちゃんと治療してね。」

という私に

「はいはい。わかったよ。」

とその場しのぎのような返事をした母。

 

 

多分

次回病院に行った時に

治療を断るんだと直感しました。

 

 

それを聞きたくなくて

私は今日行かなかったんだと思います。

 

 

もっと言えば

あの頃と全然違ってしまった母を見るのが辛くて行かなかったんだと思います。

 

 

 

今日だけは

元気な母がチキンとケーキを用意して待ってくれていた風景を思い浮かべていたかったんだと思います。

 

 

 

サンタさん

もう何も要らないから

元気な母の姿に戻してください。