育児と仕事と…時々家事と。

長男13歳、長女10歳、次男6歳と主人の5人家族です。仕事に育児に追われる中での出来事や感じたことを綴っていきます。

とあるお客様ご夫婦に永遠の愛を見ました

思いがけず雪が降りました。

 

 

一日曇りの予報に反して

一日中雪が雨が降り続きました。

 

 

そしてとても寒い一日でした。

 

 

 

とあるお客様ご夫婦のその後です。

http://sakiiro.hatenablog.com/entry/2018/01/26/224445

 

 

あれから

奥様はご自宅に戻られることはありませんでした。

 

 

 

奥様が入院された病院が

子ども達の剣道の練習に行っている場所から

すぐのところだったので

 

会社の上司に相談し

お見舞いに行きました。

 

 

それがこの前の日曜日。

 

 

奥様に似合う

黄色系のお花を作ってもらい

メッセージを添えて

教えてもらった病院に向かいました。

 

 

ご主人のお話だと

もう呼びかけには応えられない状態だということでした。

 

 

 

いつものように

笑顔で

「奥様に似合うお花をお持ちしました。どうですか?」

とお話しようと決めていました。

 

 

 

 

しかし

受付でお名前を言った瞬間の

スタッフの方の表情で

 

間に合わなかったんだと判りました。

 

 

 

それから数日は

ご主人の事が気掛かりで仕方ありませんでしたが

 

やはり色々とお忙しいだろうと思い

今日のお伺いになりました。

 

 

ご主人は

母屋の方にテレビを見るでもなく

椅子に座っておられました。

 

 

それは

奥様の側を片時も離れまいとする意思を感じさせました。

 

 

ご主人のお顔を見て

「すみません、間に合いませんでした。」

と涙が溢れました。

 

 

ご主人が

奥様の元に連れて行ってくれて

「ほら、来てくれたんだよ。」

と奥様に話しかけます。

 

 

とても穏やかな表情で

眠っておられました。

 

 

「最期は痛がったり、苦しんだりされなかったんですね。」

と尋ねると

 

「段々呼吸の感覚がゆっくりになって、眠るようにスーッと息を引き取ったんだよ。」

と話されました。

 

 

 

私が最後にお会いした時は

とても苦しそうに

痛くてたまらないと仰っていたので

 

痛がったり苦しんでおられないだろうかと

心配でした。

 

 

「もう痛くなくなってよかったですね、奥様。私、奥様が言ってくれた事、ずっと忘れないです。本当にありがとうございました。」

と最後に心からのお礼をしました。

 

 

 

 

ご主人は

奥様の思い出話をしては涙を流されていました。

 

 

何度も何度も繰り返し仰っていたのは

「散々喧嘩したけど、最後に一緒の墓に入ってもいいって言ってくれたんだよ。」

という素直になれない奥様からの

最期の素直な告白のお話でした。

 

 

 

「俺、カミさん居なくなったらもういつ死んでもいいって思ってたんだけど、カミさんが生きろって言うから頑張って生きないと。」

とも仰っていて安心しました。

 

 

 

 

お客様ご夫婦

ご結婚されてから48年だそうです。

 

 

「本当にあっという間だった。」

とご主人は話されていました。

 

 

きっと私達もそうなのでしょう。

 

 

子ども達を育てるのに必死な今は

それが永遠に続くような錯覚をしてしまいますが

それは瞬く間に過ぎて

子ども達に子どもが生まれ

その子達もあっという間に大きくなり

 

そして

私達のどちらかが先に旅立つ。

 

そして最後にはふたりとも。

 

 

 

「俺が向こうにいったら、また喧嘩ばっかりだな。」

そう言って笑うご主人。

 

 

一生を終えても尚

奥様と一緒に居たいという永遠の愛を見ました。